青山まりの『心も身体もハッピーでGO!』第4回|胸が小さい人の悩みとブラジャーの選び方
こんにちは!ブラジャー研究家の青山まりです。
今回は、「小さいバストさんの悩みと下着選び」です。小さいバストさんからは、「ついつい、バストの大きい人たちと比べてしまい、落ち込んでしまいます」「彼氏の何気ない反応に傷ついてしまって…」といった自分に自信がもてずにネガティブになってしまう…という種類の相談が多く寄せられてきます。
このため、小さいバストさんのボディケアの方法は、「バストアップするには、どうしたらいいですか?」「バストを大きく見せる方法はありますか?」といったところに焦点が当たります。
バストはどうして大きくなるの?
バストは、女性ホルモンの分泌量が増えると、大きくなります。だいたい女性は10歳くらいから女性ホルモンの分泌量が増え始め、25歳でピークを迎え、あとは、下降線をたどっていきます。なので、特に25歳くらいから、バストのケアが必要になってきます。
妊娠したらバストが大きくなるのも、妊娠したことにより、“女性ホルモンの分泌量が増加”するために大きくなるのです。
バストを育むためには、ストレスに注意して
「失恋した…。」とか「職場の人間関係で悩んで会社を辞めることになった…。」といった精神的な悩みを抱えることにより、「バストサイズが2カップ落ちた!」と訴えてくる人がいます。これはすべて、ストレスにより、女性ホルモンの分泌量が激減したことによるものです。なので、ストレスには充分注意してください。
また、栄養バランスの整った食事が必要です。ダイエットのために、食事を抜いたり、こんにゃく以外食べないようにしたり…といった偏った食事は禁物です。

そして、睡眠をたっぷりとること。寝るときは、熟睡を妨げるブラジャーは外して寝ましょう。ただ、中には、何か着けていないと落ち着かない…という人もいますので、そういった人は、身体を圧迫したり締め付けられないようなリラックスタイプのナイトブラを着けて寝るようにしましょう。
豊胸手術のデメリット
豊胸手術には、「豊胸バック挿入法」「脂肪注入法」「ヒアルロン酸注入法」などがあります。
豊胸バック挿入法のデメリットは、傷跡が残ることです。また、10年から15年ごとに中身を入れ替えないといけない手間と身体へのリスクとお金がかかります。また、手術後は、マンモグラフィを受けることができません。

脂肪注入法、ヒアルロン酸注入法のデメリットは、硬くなったり石灰化したりしこりができることがデメリットです。
副作用として、腫れてしまったり、バストの形が凸凹になってしまったり、痛みが出たりするということもデメリットです。中には、痛みのあまり日常生活ができなくなったという人もいます。
また、せっかく高額なお金をかけて手術をしても、1年経ったら、しぼんでしまったというケースもあるようです。
高額なお金をかけずにバストアップする方法
高額なお金をかけずにバストアップする方法ですが、
- サイズの合ったブラジャーを正しい着け方で毎日着け、継続する
- バストアップ体操をする
- バストアップ・マッサージをする
こちらの3つが基本になります。
この方法で、3ヶ月で1カップ…6ヶ月で2カップ…と、順調に育乳している人も多いです。

ポイントは、大きくなった自分のバストを常に頭の中でイメージし、意識することが大切です。
小さいバストさんによくあるブラジャーの悩みと対処法

- ブラジャーのサイズがない
- ワイヤーが当たって痛い
- ブラジャーを着けていると圧迫されて苦しい
- アンダーベルトがずり上がってくる
- ストラップが外れて垂れてくる
- ブラジャーのアンダーベルトが食い込み、凹凸ができてしまう
お店に行くと、Bから上のサイズは豊富にあっても、Aカップのおつくりがなかなかななかったり、AA(ダブルエー)やAAA(トリプルエー)のおつくりも、ほとんど見当たらなかったりすることがあります。店舗をもたずにカタログ販売をしている下着メーカーですと、AA(ダブルエー)やAAA(トリプルエー)カップのお取り扱いをしているところがあります。
バストの小さい人の中には、脂肪があまりついていなくて…という人もいらっしゃいます。そういう人からは、「ワイヤーが当たって痛い」という悩みが寄せられています。
対処法といたしましては、ノンワイヤーのブラジャーを着用するようにします。
バストの小さい人の中には、ブラジャーを着けると圧迫されて苦しいという悩みを訴えてくる人がいます。サイズが合っているものを着けていますか?苦しいときは、リラックス型のブラジャーなど、ほかの種類のブラジャーも試してみましょう。
アンダーベルトがずり上がってくる…という悩みの場合は、サイズが合っていないことが考えられます。複数を試着し、自分のサイズにフィットするものを選びましょう。
ストラップが外れて垂れてくる…という悩みの場合は、ストラップの調節がうまくいっていない可能性があります。肩の部分に人差し指が一本はいる隙間があるのが適切です。調節をしなおしましょう。
ブラジャーのアンダーベルトが食い込み、凹凸ができてしまう場合は、アンダーベルトや脇パネル部分が太いおつくりになっているブラジャーに替えましょう。また、実際よりも小さいサイズを着けている場合も考えられますので、その場合は、自分のサイズに合ったものに付け替えましょう。
小さいバストさんに合ったブラジャーの選び方
さて、小さいバストさんに合ったブラジャーの選び方ですが、ブラジャーのほとんどは、3/4カップブラジャーで、現在の3/4カップブラジャーは、だいたい補整機能がついていますので、脇のお肉をカップ部分に寄せ集めてくれる構造になっています。
なかでも、テーブルの上に置いたときに「ハの字になるブラジャー」は、ブラジャーの着用時に脇のお肉を中央に寄せ上げしてくれる機能が強力なので、小さいバストさんと相性が良いです。

ブラジャーを着けるときも、脇のお肉をブラジャーのカップ部分に寄せ集めて着用することを常に意識しましょう。
フルカップブラにつきましては、カップ部分の布の面積が広くとられていますので、大きいバストさんと相性がいいです。小さいバストさんですと、バストが小さいため、カップ部分の布があまってしまい、たるんでしまう可能性があり、あまり相性がよくありません。
1/2カップのブラジャーは、ストラップレスにもなるタイプのブラジャーですので、夏、開きの部分の多い洋服を着用の際に使用するといいです。普段は、ストラップがしっかりとついた3/4カップを常用しましょう。
☞〇3/4カップブラジャー
☞×フルカップブラジャー
即効バストアップする「大きく見せるブラ」の特徴
即効バストアップする「大きく見せるブラ」は、分厚いパッドが既にブラジャーのカップについている構造になっています。分厚いパッドが既にブラジャーのカップについているブラですと、そのブラにあった形のパッドを装着して美しく成形していますので、バストが美しく見えるのです。
しかも、バストの形を崩さないようにしてくれています。もし、自分でパッドを入れて成型しようとすると、バストの形を崩してしまうことがあるので、小さいバストさんにとって「大きく見せるブラ」はとてもありがたい存在です。

また、ワイヤーの先が当たって痛いという小さいバストさん特有の悩みに対応し、ワイヤーの先にやわらかいキャップがついていて、肌側に圧迫しないよう、肌と反対側にくにゃっと曲がるように作られているものを使っているブラジャーもあります。

ウエストニッパーの特徴
小さいバストを大きくみせたいときは、ブラジャーの下に「ウエストニッパー」つけると効果的です。何故なら、お腹のお肉をシェイプすると同時に、お腹部分にあったお肉をバスト部分にもってくることができるからです。そうすることで、バストがさらにボリュームアップするのです。
ウエストニッパーの着け方は、ホックを下から順に上へとはめていくことがポイントです。ホックなしのものも中にはありますが、ホック式のほうが、ウエストのシェイプ度は高くなります。

ウエストニッパーは、ブラジャーを着けるときと同じタイミングで着けて大丈夫です。即効性を出したいときに着けてもよいですし、日々、着けていると、ウエスト部分のお肉がシェイプされ、もどりにくくなります。
ボディシェイパーの特徴
小さいバストを大きくみせたいときは、ブラジャーの上から「ボディシェイパー」をつけると効果的です。ボディシェイパーは、背中、脇に流れているお肉を着けるだけで自然にブラジャーのカップ部分に寄せ集めてくれるつくりになっているからです。
中には、ウエスト部分の幅が広くとられており、ウエストニッパーの役割も加わっているタイプのボディシェイパーもあります。これは、お腹の部分のお肉までをブラジャーのカップ部分まで移動させる機能つきと思って大丈夫です。

この際も、ウエストニッパーと同様、ホックは、下から上へと順にはめていくことがポイントです。中には、ホックのついていないパワーネットだけでウエスト部分を締める説明つきの簡易的なものもありますが、ラクをしたい人にとっては相性がよいですが、きちんとメリハリボディを作りたい人は、よりシェイプ度の高いホックのついているタイプのボディシェイパーを使います。
まとめ
さて、今回は、小さいバストさんの悩みに迫り、健康的にバストアップできる方法を学びました。大きなポイントは、自分のサイズに合ったブラジャーを、毎日、正しい着け方で着用することです。
ただ、女性ホルモンの分泌量を考えると、精神面のケアもとても大切ですので、日頃から、健康的な食生活や、ぐっすり熟睡できる睡眠等、生活習慣を見直し、心の面からも身体の面からも、双方向からバストをいたわってあげるようにできるといいですね。
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[supervisionText]執筆者/ブラジャー研究家・下着研究家[/supervisionText]
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[supervisionAffiliation]「女性の生き方と下着」をテーマに消費者の立場で活動している。バストアップ・エクササイズやバストケア・マッサージなどを開発。新聞、雑誌、ウェブなどの執筆、監修のほか、講演やセミナー、テレビ出演も多数。著書に『ブラの本』(サンマーク出版)、『着るだけダイエット』(東邦出版)など。
■HP:http://mariaoyama.sakura.ne.jp/[/supervisionAffiliation]
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