青山まりの『心も身体もハッピーでGO!』第2回|ブラジャーの正しい着け方
こんにちは!ブラジャー研究家の青山まりです。
あなたは、正しいブラジャーの着け方をしていますか?前でホックを留めて、くるっと後ろにまわしてストラップをつけて「ハイ!終わり!」の3秒で済んでしまう「お気楽ブラジャーの着け方」をしていませんか?
しかし、この3秒で済んでしまう「お気楽ブラジャーの着け方」では、脇や背中にお肉が流れたままで、変なところにお肉がぶにゅっと盛り上がったりしてしまいます。現実には、このような「お気楽ブラジャーの着け方」をしている人が多いことも否めません。
いっぽうでは、バストアップしたいがために、毎日、正しいブラジャーの着け方でブラジャーを着け続け、3ヶ月で1カップ…6ヶ月で2カップ…と、着実にバストアップに成功している人もいます。
ぜひ、この機会に、正しいブラジャーの着け方を学び、日々、継続し、バストをUPさせ、心までハッピーになっちゃいましょう!
ブラジャーの仕組み
乳房1個の重さは、バストのサイズによって異なりますが、平均して約250gもあります。容積は180~320cc、牛乳ビン2本分に相当します。この重たい乳房が胸筋からはがれてしまうと、バストは下垂してしまいます。

乳房の重みを支えているのは、「クーパー靭帯」といいます。このクーパー靭帯が乳房の重みに負けて伸びたり切れたりしないよう、バストが下垂しないよう、バストの重さを軽減するために着けるものが「ブラジャー」です。
また、ほかにも、乳首と上に着用した衣類とが擦れて刺激を受けてしまうのを防ぐ意味もあります。
正しく着けることのメリットや効果
ブラジャーを正しく着けることのメリットは、先ず、バストの下垂を防ぐことができます。
そして、脇・背中に流れている脂肪をバスト部分に移動させ、カップの中に集めて着用することで、バストサイズをボリュームアップさせたり、形を綺麗にすることができます。
私の場合は、ブラジャーを着けていなかったときに比較し、正しい着け方でブラジャーを着けることを継続したら、3ヶ月で1カップ、6ヶ月で2カップ、サイズがアップしたという経験があります。セミナーで正しい着け方を指導した生徒さんの中では、2ヶ月でサイズが1カップ上がった人もいます。

サイズの変化につきましては、個人差によりますが、“いかに、正しい着け方を毎日継続する”か、が大切です。
ブラジャーの正しい着け方
- 肩紐を肩にかけた状態で、まず、カップにバストを合わせます。(※前かがみになると合わせやすいです。)
- 次に、後ろに手をまわし、ホックを留めます。
- 両脇に流れているお肉をカップの中に集めます。
- 肩紐をちょうどよい長さに調節します。肩に人差し指をあて、ストラップと肩の間に人差し指一本はいる隙間があるくらいが適切です。
- ブラジャーの後ろの部分が肩甲骨の下にくるように、アンダーベルトの位置を下に下げます。
ウエストニッパーの着け方
くびれたウエストを演出してくれるだけでなく、お腹のお肉をバスト部分にもってきてくれてバスト部分をボリュームアップしてくれるものに「ウエストニッパー」があります。ブラジャーと合わせて使うことにより、メリハリのついたプロポーションをメイクしてくれます。
このウエストニッパーの着け方ですが、ウエストニッパーの一番締める部分をウエストを一番くびれさせたい位置にあて、ホックを下から順番に上に向かってはめていくことがポイントです。

ウエストを絞った分、お肉が上部に移動しますので、お腹からのお肉もかき集め、ブラジャーのカップの中に詰め込みましょう。
ロングブラジャー&スリーインワンの着け方
「ロングブラジャー」や「スリーインワン」は、ブラジャーとウエストニッパーがくっついた形状のもので、お腹のお肉をバスト部分に移動させ、バストをボリュームアップさせることができます。
- まず、カップにバストを合わせます。(※前かがみになると合わせやすいです。)
- 次に、後ろに手をまわし、ホックを留めます。
- このとき、ホックは下から順に上に向かってはめていきます。
- 両脇に流れているお肉をカップの中に集めます。
- 肩紐をちょうどよい長さに調節します。肩に人差し指をあて、ストラップと肩の間に人差し指一本はいる隙間があるくらいが適切です。

正しく着けていないときのデメリット
正しく着けていないときに起こるデメリットは以下の3つのことがあります。
1.肩紐がひんぱんに落ちてくる
肩紐がひんぱんに落ちてきたり、ズレたりするのは、肩紐の長さの調節ができていない場合ですので、ブラジャーを外し、肩紐の長さの調節をしなおしてください。

中には、肩紐のゴムが伸びきっているのに使用している人がいますが、その場合は、伸縮性のある肩紐のついた新しいブラジャーに取り替えるようにしましょう。
2.アンダーベルトがゆるい
アンダーベルトの背中部分にあるホックの一番外側に留めるようにしましょう。
それでもゆるい場合は、アンダーバストサイズのひとまわり小さいサイズのブラジャーに替えましょう。

3.アンダーベルトがきつい
アンダーベルトがきつい場合は、アンダーベルトの背中部分にあるホックの一番内側の位置に留めるようにしましょう。
それでもきつい場合は、血流を妨げてしまう場合もありますので、アンダーバストサイズのひとまわり大きいサイズのブラジャーに替えましょう。

ブラジャーを着けたときに見るべき7つのポイント
ブラジャーを着けたときに見るべきほかのポイントは以下の7点をチェックしてください。
- 乳房の円周とカップの円周が合っているか
- アンダーバストの部分が安定しているか
- ブラジャーの中心が浮いているか
- カップの上辺が乳房に食い込んでいないか
- 脇の肉がはみ出していないか
- 後ろのホックが肩甲骨の下にきているか
- カップがちゃんと上を向いているか
乳房の円周部分を「バージスライン」といいますが、このバージスラインとブラジャーのカップの円周部分がぴったりと合っていることが大切です。もし、試着してみて、ぴったりと合っていなかった場合は、ぴったりと合ったものに換えてください。

アンダーバストの部分が安定していることが大切です。試着してみて、この部分が、もし、ゆるかったら、ぴったりとフィットするものに換えましょう。

ブラジャーの中心が浮いている場合は、ブラジャーの中心が浮いていないものに換えてください。

カップの上辺が乳房に食い込んでいる場合は、ブラジャーのカップと乳房が合っていません。カップの上辺が乳房に食い込まないものに換えましょう。

ブラジャーを試着したときに脇肉がはみ出している場合は、脇パネルの幅がもっと広いものに換え、脇肉がはみ出さないように着用しましょう。

ブラジャーを着用したときに、後ろのホックが肩甲骨の下にきていない場合は、後ろのホックが肩甲骨の下にくるように着用し直します。ブラジャーに原因があるときは、着用したときに、後ろのホックが肩甲骨の下にくるものに換えましょう。

ブラジャーを試着したときに、試着室で横からみて、カップがちゃんと上向きになっていない場合は、服を着たときにもシルエットが美しく出ませんので、カップがちゃんと上向きになっているものに換えましょう。

スポーツブラの着け方
スポーツブラには、ホックがついていませんので、足をくぐらせ、下から穿いてください。
下から穿くことで、お腹のお肉を上にもってくることができるため。
スポーツブラには、大きく分けて、2種類のタイプがあります。

- リラックスタイプ
- ハードタイプ
ひとつは、ヨガやストレッチなどのゆったりとした呼吸をしながらスローテンポで動くスポーツ用のリラックス型のタイプ。
もうひとつは、ランニングなど、上下にバストがゆっさゆっさと揺れるのを防ぐ目的で作られているハードタイプのもの。ランニングなどの激しい動きのスポーツ時にバストが上下にゆっさゆっさと大きく揺れると、バストを支えているクーパー靭帯が伸びたり切れたりし、バストが下垂してしまいますので、これを防ぐ目的があります。
チェックするポイント
前者のヨガ用のリラックスタイプのブラジャーはよいのですが、後者のハードタイプ(ランニングなどの激しい動きのスポーツ用でバストが上下に大きく揺れるのを防いでくれるブラジャー)の場合は、チェックするポイントがあります。

ポイントは、着けた状態で鏡に横向きになり、上下に身体をゆすった際に、バストが上下にゆっさゆっさゆれるのを防止してくれているかどうかをチェックします。
あまりに動くようであれば、バストの上下の動きをより防止してくれるブラジャーに替えるようにし、バストを下垂から守りましょう。
ガードルの着け方
最近では、「ハイウエストガードル」といって、ウエストニッパーとガードルがくっついたようなタイプのものも売られています。このハイウエストガードルとブラジャーを併用することで、ウエストのお肉もバスト部分に移動させることができますので、ボンッキュッボンッのメリハリボディがつくれます。

ガードルの着け方のポイントは、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- ヒップの位置まで穿き、前後をもってウエストの位置まで引き上げ、次に左右をもってウエストの位置まで引き上げます。
- ガードルの中に手を入れ、太ももの脂肪をヒップの位置まで持ち上げます。ヒップを片方ずつ優しく包み込むように入れ込みます。(お尻のほっぺと呼ばれる部分にお肉をかき集めるということです。)
- ガードルの中央部分に手を入れて、お腹の脂肪をバストに持ってくるようなイメージですくいあげます。

まとめ
今回は、意外と知られていないバストアップに効果的な正しいブラジャーの着け方を基本に、美しいプロポーションをメイクするためのコツを一緒に学びました。
成功の秘訣ですが、「継続は力なり!」です。第1回で学んだ正しいブラジャーの選び方で、自分のサイズに合ったブラジャーを身に着けることが元になっていますので、美しいプロポーションになるためには、第1回の「ブラジャーの正しい選び方」のところを読み返し、今回学んだ「ブラジャーの正しい着け方」を毎日、コツコツと継続的に実践するようにしましょう。
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[supervisionText]執筆者/ブラジャー研究家・下着研究家[/supervisionText]
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[supervisionAffiliation]「女性の生き方と下着」をテーマに消費者の立場で活動している。バストアップ・エクササイズやバストケア・マッサージなどを開発。新聞、雑誌、ウェブなどの執筆、監修のほか、講演やセミナー、テレビ出演も多数。著書に『ブラの本』(サンマーク出版)、『着るだけダイエット』(東邦出版)など。
■HP:http://mariaoyama.sakura.ne.jp/[/supervisionAffiliation]
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