青山まりの『心も身体もハッピーでＧＯ！』第14回｜ブラジャーの洗い方・たたみ方・しまい方

こんにちは！ブラジャー研究家の青山まりです。今回は、「ブラジャーのメンテナンス」です。ブラジャーのメンテナンスについては、皆さんにお話をお聴きしますと、ネットには入れるけれど、ほかの洗濯物と一緒に洗っていた…という人が圧倒的に多いことに驚かされます。他の衣類と一緒に洗うと、色移りしたり、ワイヤーが変形したり…と、ブラジャーの寿命を縮めることにつながってしまいます。下着を長持ちさせるためにも、ここで、しっかりとブラジャーのメンテナンスについて学んでおきましょう。

ブラジャーの洗い方

「下着は第二の皮膚」という言葉があるくらい、ブラジャーは身体の一部です。基本的には、自分の身体を洗うのと同じように、手洗いをすることを覚えてください。仕事が忙しくてなかなか手洗いできない…というときは、洗濯機で洗ってもかまいませんが、そのときは、必ずネットに入れ、弱水流で短時間で仕上げるというポイントをおさえて洗いましょう。

洗濯表示について…ブラジャーの場合、たいていは、手洗いマークと陰干しマークがついていますが、何か重要なことが書かれていないか、念のため、確認してから洗いましょう。

＜手洗い＞

１．お湯の温度は３０度くらいのぬるま湯を用意します。（あまり温度が高すぎると、生地を痛めてしまいます。）

２．おしゃれ着用の中性洗剤を使い、優しく押し洗いします。

３．タオルでぽんぽんと吸い取ってから干します。

汗を吸収しているので、こまめに洗濯すると長持ちします。

＜洗濯機＞

洗濯ネットに入れて洗濯機に入れ、弱水流で洗います。洗濯から脱水まで５分から１０分。（短時間）

洗濯ネットに入れるときは、必ず、ホックを留め、カップの形をつぶさないように入れます。

他のものと一緒に洗うと、ワイヤーが曲がったり、ゴムが伸びたり、色移りしたりするので、下着は下着だけで洗いましょう。

柔軟剤は、仕上がりの風合いや肌触りをよくするのに効果的ですので、お好みで使いましょう。

ブラ・パッドの洗い方

取り外し可能のパッドは、取り外して、別々で洗いましょう。
ブラ・パッドは、手洗いすると、ぎゅっと力を入れて絞ったときに型崩れしてしまいますので、小さいサイズの洗濯ネットに入れて洗います。

ストラップレスのブラジャーの洗い方

ストラップレスのブラジャーは、ストラップを取り外して、別々で洗いましょう。
ストラップは、ストラップだけで小さめの洗濯ネットに入れて洗います。

ブラジャーを洗う頻度

ブラジャーは、汗をたくさん吸っていますので、放置するとシミになってしまいます。毎日、脱いだら、できるだけ早くに洗濯することが望ましいです。そして、下着は、着まわしをせずに、毎日、必ず新しいものに取り替えましょう。

ブラジャーの干し方

ブラジャーは、逆さまにしてアンダーベルト部分をピンチで留めて干す方法が、最も型崩れしない干し方です。

素材によっては直射日光に当てると黄ばむので、陰干しにしましょう。

ぬれたまま放っておくと色がにじんだり、シワの原因にもなりますので、洗ったら、すぐに干しましょう。

乾燥機は高熱にさらされるため、生地が傷んでしまいます。必ず、風通しのよいところで自然乾燥してください。

ブラジャーのたたみ方

ブラジャーのたたみ方のポイントは、型崩れしないようにたたむことです。取り出してブラジャーを身に着けたときに、カップが変形していると、バストをつぶしてしまいますので、カップ部分が変形しないようにたたみます。

一般ブラ

①前中心で二つ折りにします。
②ストラップを片方にまとめます。
③まとめたストラップと一緒にアンダーベルトも内側に巻いていきます。
④カップのへこみの中にしまいます。

ワイヤーフォームブラ

①前中心で二つ折りにします。
②ストラップを片方にまとめます。
③まとめたストラップと一緒にアンダーベルトも内側に巻いていきます。
④カップのへこみの中にしまいます。

シームレスカップブラ

①アンダーベルトの後のホックを留めます。
②アンダーベルトの両端を折り曲げ、カップの裏側に入れます。
③左右のストラップもアンダーベルトの両端と共にカップの裏側に入れます。
シーレスカップのブラは、前中心で折らずに、このままの形でしまいます。

ブラジャーのしまい方

しまうときに気をつけることは、生乾きのまましまわないこと。しわや変色、カビの原因となりますので、よく乾かしてからしまいましょう。

ゆったりと収納することが大切で、間仕切りを使うととても便利です。

ポプリのはいったサシェを引き出しに入れると、香りがブラジャーについて着用時もほのかに香ります。

まとめ

下着というのは、服の下に身に着けるものですから、外からはみえないところのため、世の中の経済変動により左右されやすく、景気が悪くなるとアウターの服に比べ、すぐにリストラされる部分でもあります。しかし、わたしたちは、自分にピッタリ合った良い下着を身に着けることにより、健康面によいだけでなく、姿勢がよくなったり、プロポーションが美しくなり、自分に自信がもてるようになったりします。

その結果、好きな人と上手にコミュニケーションができるようになったり、仕事が上向きになったりと、いいことがたくさんあります。しかし、日頃の忙しさに追われ、つい、そういったことを忘れてしまいがちです。でも、「ブラジャーがこの世になかったら…」と考えると、ゾッとしますよね。なので、ブラジャーを洗濯するときこそ、「日頃、自分を守ってくれて、ありがとう」といった感謝の気持ちをこめて、優しく洗ってあげられるようになると一番いいですね。

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[supervisionText]執筆者/ブラジャー研究家・下着研究家[/supervisionText]
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[supervisionAffiliation]「女性の生き方と下着」をテーマに消費者の立場で活動している。バストアップ・エクササイズやバストケア・マッサージなどを開発。新聞、雑誌、ウェブなどの執筆、監修のほか、講演やセミナー、テレビ出演も多数。著書に『ブラの本』（サンマーク出版）、『着るだけダイエット』（東邦出版）など。
■HP：http://mariaoyama.sakura.ne.jp/[/supervisionAffiliation]
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